5年前の新聞記事
- ogura528
- 3月11日
- 読了時間: 2分
当社会長が亡くなったことを期に、会長が使われていた机の周辺に整理されぬまま積み上げられた古い書類等を整理したところ、とても古い新聞が出てきて思わず見入ってしまいました。2020年2月14日付の産経新聞。一面にはこうあります。「新型肺炎 国内初の死者 80代日本人女性 神奈川在住 中国渡航歴なし」
そう、あの歴史的な大パンデミックによる国内最初の犠牲者を報じる記事でした。
その後の事態は、ご存じの通り。この一報がまさに悪夢の始まりであり、社会が二度と元に戻らないレベルで激変するきっかけだったといえましょう。
あれから5年。人類は史上初めて、ウイルス感染症の発生・蔓延・変異による社会浸透というステップをほぼリアルタイムで科学的に追跡し、パンデミック発生からわずか1年あまりで実効ある対抗手段を編み出し、立ち向かうという経験を積みました。新型コロナと総称される感染症そのものが大半の個々人にとってあまり恐怖するようなものではなくなったのは、まさに人類の英知による勝利といえるでしょう。
一方で、恐怖にかられて流布された妄言の数々が社会を振り回す事例もこれでもかというくらい見せつけられ、「人間は結局大して進歩していない」ということもまた、思い知らされました。このほどさように、人間は愚かであり、また素晴らしくもあるのです。
いや、そんな大それたことを考えるよりも、まずは目の前の仕事をしなくては。
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